Lizzieの取扱説明書

Lizzieはフリーソフトなので市販品のような取扱説明書はありません。なので分かる範囲で機能を説明します。

説明に使用した図はLizzie改良版v3.0のものです。[図の上にマウスポインタを乗せると図が大きくなります]

【注意】Lizzieを起動すると分析がいきなり始まり、パソコンによってはファンの騒音が大きくなるかも知れません。その場合はスペースキーを押して止めてください



Lizzie画面の説明

最上部(欄外)
分析中の棋譜の対局者名と使用しているエンジン、何回探索したか(playout)、1秒間に何回探索しているか(visits/second)

左側
Lizzieの左側にある表示の意味を、上から順に説明します。
japaneseとあれば日本ルール。(ルールの変更は上部メニューの「分析」にあります)
黒のアゲハマ、コミ、白のアゲハマと並んでいます。手番が黒なら黒丸が大きくなります。
コミの上の小さい丸は緑なら分析中、赤なら一時停止です。
(ルールとコミは「設定 > 表示 > パネルUI」にチェックを入れ、再起動すると表示されます)

その下は
黒の勝率、目数差、白の勝率
白黒の勝率の横バーグラフ(黒が優勢なら黒い部分が長い)
中央やや右寄りに灰色の線があります。今現在は黒の手番なのですが、この灰色の線は直前の白の手番の時の境界線を表しています。そして白が悪い手を打ったために、白黒の境界線が右の方に移動した(黒にポイントが入った)のです。つまり、この灰色の線があるおかげで直前の手の優劣の量を知ることができます。
バーグラフのすぐ下に「最終手: -34.7%」とあります。これは直前に打たれた手がAIの最善手と比較してどれだけ悪かったか?あるいは良かったか?を示しています。上の画像で言うと、灰色の線から白黒の境界線までの部分が白が失ったポイントで、34.7%と思われます。

次が「複雑度」(Lizzie改良版では不確実性)
これは英語表記では標準偏差の略(stdev)のようです。例えば盤面にまだ石を置いていない状態では、残された変化の可能性が膨大すぎてKataGoといえど最終的な目数差を算出することは困難です。
それでも目差を算出すると、半目差を予想したり10目差を予想したりと安定しません。逆に、終局間際で半目か1.5目のどちらかのような状況では、10目差を予想したりはしません。
複雑度はこれらの違いを数値化したものです。まっさらな状態で17.1、ある棋譜の最終局面だと1.1を示しています。

その下に表示されるグラフには3つの色があります。
緑の線は黒から見た勝率(%)
紫の線は目数差
赤い線(棒グラフ)はblunder barというもので、線の長さはどれだけ悪い手を打ったかを表しています。(設定→表示→勝率変化バーの表示をチェックすると表示します)

その下にサブ碁盤があり、通常は第一候補(勝率が最も高い手)の予想手順が表示されます。
サブ碁盤の右下にある「▸1」というものは、第一候補の予想手の局面ということで、サブ碁盤をクリックすると第二から順に候補手を表示し、サブ碁盤上でマウスホイールを動かすとその候補手の予想手順を表示します。

一番下が現在、分析を実行中または一時停止(スペースキーでオンオフ)と分析に使用しているエンジン名。

真ん中の碁盤
真ん中の碁盤の候補手にある3つの数字は
一番上が勝率
真ん中がplayout数(その候補手で何回分析したか)
一番下が目数差(その手の予想目数で+か-か)

分析実行中、候補手にマウスポインタを置くと、その後の予想手順がサブ碁盤ではなく碁盤上に表示されます。
また、Zキーを押すと押している間は候補手が表示されなくなります。


右側
Lizzieの右側はいまどの手数の局面を分析しているかを示します。枝分かれがあった場合も一目で分かります。
なお、上部メニューの「設定」 → 「テーマ」で「勝率変化ノード」の閾値に色を付ければ、その手がどれだけ良かったか悪かったかを色で判別できます。
その下の黒い欄はコメント欄で、対局結果もここに表示されます。


上部メニュー

ファイル

上部メニューの「ファイル」から「開く」で棋譜ファイルを読み込みます。または、エクスプローラーなどで目的の棋譜ファイル名をドラッグしてLizzieの碁盤の上に持ってくれば棋譜を読み込みます。
三つ目の方法として、クリップボードに棋譜をコピーし、Lizzieの碁盤の上で「貼り付け」ることでも読み込みます。貼り付けはキーボードで Ctrl+V(CtrlキーとVキー同時押し)を使うのが便利です。

読み込む棋譜は拡張子が sgfとなっているものなので、市販の対局囲碁や幽玄の間で保存した棋譜はsgfに変換しておく必要があります。変換ツールは日本棋院の Kiin Editorなど多数あります。
sgf変換のやり方は、拡張子がsgf以外の棋譜をKiin Editorなどで読み込み、拡張子をsgfにして保存します。

「保存」はLizzieで対局したり分析したりした棋譜を保存します。

なお、「開く」「保存」は下部メニューにもあります。


表示

メイン碁盤の位置を左右に動かしたり、サブ碁盤やグラフ欄を大きくしたり、いろいろできます。

Lizzieのデザインを好きなように変える方法は下の方に書きました。


対局

Lizzieと対局する場合、「対局情報の設定」をして「新規対局」で対局開始します。
Lizzie改良版では初めから日本ルール、コミ6.5目に設定してあります。

対局中または分析中の局面で「コメントを編集する」でコメントを入力し「保存」すると棋譜にコメントが入ります。



分析

分析項目が並んでいますが、ルールはここで変更できます。

「Zenでの形勢判断」は使えないので Lizzie改良版では削除されています。


設定

ここで思考エンジンを追加したり、Lizzieで表示するテーマなどを変更できます。
新しいエンジンを追加したい場合などエンジンの設定方法はLizzie改良版を参考にして下さい。

Lizzie改良版v2.9から、この「設定」メニューの中のすべての項目にマウスポインタを乗せると、内容の説明文がポップアップされるようになりました。今までご存じなかった Lizzieの使い方に気がつくかも知れません。

通常表示される候補手は上位の勝率のものだけになってます。すべてのポイント(座標)の候補手を表示させるには、「表示」の「統計の最小プレイアウト率」の数字を0にし、「最善手数の上限」を 0または362以上にすれば、盤面全部に候補手が表示されます。

設定→エンジン→変化を避ける ○○手」の意味は
エンジンをleelazeroにして分析させているとき、「ここは読むな」という点を碁盤上で右クリックして「分析除外」をクリックすると, 「その点への着手は当面禁止」という条件で先の手を読むようになります。この「当面」を具体的に何手先までとするかの設定です。

「着手音」もここでオンオフできます。


エンジン

登録されている思考エンジンのリストです。分析または対局に使用するエンジンを指定できます。



ヘルプ
「キー操作の説明」をクリックすると外部ページに飛びますが、 Xキーを押せば簡易なキーボードでの操作法が現れます。
詳細なキーボードコマンドは別表にしました。参考にしてください。


下部メニュー

「開く」「保存」
上部メニューの「ファイル」にもあります。そちらをご覧ください。


「分析」
クリックで分析オン・オフ (スペースキーと同じ)


「katago形勢」
KataGoをエンジンにしているとき、これをクリックすると双方の勢力図が碁盤に表示されます。もう一度クリックすれば元に戻ります。


「形勢」
このメニューは現在使えません。通常はエラーメッセージが出ますが、Lizzieが終了してしまう場合もあるので注意してください。(Lizzie改良版では削除されています)
「囲碁AIメガパック」では使えるようです。


「ポリシーネットワークを表示」
ポリシーネットワークとは、「一手も読まずに今の盤面の形だけで打てと言われたら、どこに打つ確率が何%か」というようなことです。
LeelaZero や KataGo はこの直感をベースにして手を読んでいきますが、ちゃんと手を読んだふつうの分析のほうがより正確なので、思考エンジンの内部動作に興味がなければ気にしなくてよいメニューと思われます。


「主分岐へ戻る」
途中で枝分かれした変化手順から枝分かれした直前の主分岐(メイン手順)へ戻ります。


「主分岐にセット」
枝分かれした変化手順を主分岐(メイン手順)に変更します。


「碁盤をクリア」
碁盤上の石も分析手順もすべてクリアします。


「手順」
手順番号を表示。上部メニュー「表示」にもあります。


「座標」
碁盤に座標を表示します。上部メニュー「表示」にもあります。


<<>>など
それぞれクリックして手数を進めたり戻したりするものです。
左から初手に戻る、10手戻る、1手戻る、1手進む、10手進む、最終手に進む
初手に戻るはHomeキー、10手戻るは Ctrl+↑キー、1手戻るは↑、1手進むは↓、10手進むは Ctrl+↓、最終手はEndキーで代用できます。


空欄
空欄に半角数字を入れて移動ボタンをクリックすると、その手数の局面になります。


その他の機能

patched-LizzieとLizzie改良版には分析領域を指定する機能があります。
Altキーを押しながら碁盤上をドラッグして囲まれた青い線の領域内のみ解析する。つまり部分的な解析が可能です。(詰碁の図の分析などに便利ですが、詰碁の解析はLizGobanにもあります)
領域を解除するには Altキー+碁盤上をクリックです。


候補手にマウスポインタを乗せ、想定図が表示されている状態で「z」キーを押しながら下矢印キー(↓)を押すと想定図を一手ずつ表示できます。 上矢印キーで戻ります。


勝率グラフの縦の点線をクリックしてドラッグすれば、盤面を任意の局面に移動できます。下部メニューの空欄に手数を入力するより簡単です。


Lizzieのデザイン変更
1、Lizzie を起動する
2、メニューの「設定 > 表示 > パネルUI」にチェックを入れて「OK」を押す
3、メニューの「ファイル > 終了」で一旦 Lizzie を終了する
4、再度 Lizzie を起動する
  画面左上の白黒のアゲハマ表示の間に赤か緑の小さい丸が表示されている
  スペースキーを押して分析をオンオフすると丸の色が変わる
5、上記の状態で Alt キーを押しながら w キーを押すとデザインモードに入る
6、例えば、勝率グラフをマウスでドラッグすると、勝率グラフが別ウィンドウになって位置や大きさを変えられる
  別ウィンドウを閉じると本体ウィンドウに戻る
  サブ碁盤なども同様にドラッグして位置や大きさを調整できる
7、左側のアゲハマ、勝率グラフ、サブ碁盤を3つとも Lizzieウィンドウの外側へ出すと、メイン碁盤が左端にくっついてしまうが、3つのどれかのウインドウを閉じればLizzieウインドウの中に入る
8、調整が済んだら再度 Alt+w を押してデザインモードを抜ける
  これでウィンドウ配置が記憶されます
9、元に戻したければ、「設定 > 表示 > パネルUI」のチェックを外して Lizzie を再起動してください
※※(注意)※※
原因はわかりませんが、ウインドウを幾つも調整していると、デザインモードを抜けてもフリーズして動かなくなることがあります。その場合はタスクマネージャーでプログラムを終了するか、パソコンを再起動するしかないので注意してください。


背景画像は、Lizzieフォルダのthemeフォルダにあるyasnayaフォルダに好きな画像を入れ、上部メニューの「設定」→「表示」からテーマタブで上部の「テーマ」を「yasnaya」にすれば、その下の[背景画像のパス]で自分好みの画像にできます。




※※修正・追記(Sep. 22, 2021)※※
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