LizzieYZYの取扱説明書

LizzieYzyは中国で開発されたものでLizzieなどと同じ囲碁検討ソフトですが、多彩な機能があります

説明に使用した図はLizzieYzy(20211117-windows64)のものです。[図の上にマウスポインタを乗せると図が大きくなるものもあります]


LizzieYzy画面の説明

最上部(欄外)
[黒の勝率、総探索数、目数差]、思考エンジン名、その局面の探索数(分析中のみ)、分析中の対局者名と結果、棋譜ファイル名
その下の File Viewと並ぶメニューとアイコンの並ぶサブメニューは上部メニューで説明。


碁盤の左側
黒丸、ルール、白丸 → 丸が大きい方が手番 japaneseとあれば日本ルール(ルールは上部サブメニューの「Rules」で変更できる)
黒の精度(Accuracy)、緑(分析中)または赤(分析停止)の丸、白の精度(Accuracy)  ※精度は鷹の眼を参照※
黒のアゲハマ、コミ、白のアゲハマ

黒の勝率、現局面の手数、白の勝率
白黒の勝率の横バーグラフ(黒が優勢なら黒い部分が長い)
右寄りに赤い矢印があり、矢印の基に灰色の縦線がある。今現在は黒の手番なので、この灰色の線は直前の白の手番の時の境界線を表している。そして白が悪い手を打ったために、白黒の境界線が右の方にずれた(黒にポイントが入った)ことを示す。つまり、直前の手の優劣により、悪い手なら赤、良い手なら緑の矢印でその量を知ることができる。
バーグラフのすぐ下に「Black lead:4.6 Last move:-19.7% -3.1pts」とある。これは直前に打たれた手がAIの最善手と比較してどれだけ悪かったか?あるいは良かったか?を示している。現在黒は4.6ポイントリードしていて、直前の手で白は-19.7%損をしたため黒に3.1ポイントが入ったことを示す。

グラフには4つの色がある。(これらの色は「Settings → Thema」で変更できる)
緑の線は黒から見た勝率(%) (勝率で分析されなかった部分は青色になる)
紫の線は目数差
ピンクの線(棒グラフ)はblunder barというもので、線の長さはどれだけ悪い手を打ったかを表す。
(これらの線はSettings → UI で表示するかどうか設定できる)
白色の縦線は現局面の位置を表す。数字は黒から見た勝率(黒字)、目数差(黄色字)、手数(一番下)。
グラフ上にマウスカーソルを持っていくと青い縦線が現れ、自由に動かせるので、好きな局面の数字を確かめることができる。

グラフの下がコメント欄で、コメントの下に
直前の手を打った側の勝率、(以前の勝率との差)、目数差、(以前の目数差との差)、複雑度(Lizzieの使い方参照)、(分析方法 / 総探索数)、コミ

下端に使用中の思考エンジン

このコメント欄は上部メニュー「View」の「Main panel settings」で「Show comment control bar」をチェックしてあるとマウスカーソルを持っていったときに上部にツールバーが現れる。Commentにチェックするとコメント欄、Blunderにチェックすると悪手リスト欄となる。(Viewメニュー参照)



真ん中の碁盤
スペースキーを押して分析を開始すると真ん中の碁盤に候補手が幾つも現れる。中にある3つの数字は
一番上が勝率
真ん中が探索数(その候補手で何回分析したか)
一番下が目数差(その手の予想目数で+か-か)


候補手で最も探索数の大きいものが青色で表示。その他の候補手の色は緑色、黄色、オレンジ色、透明の優先順となり右上に候補手の順位の数字が付く。
分析実行中、候補手にマウスポインタを置く、または候補手の順位の数字キーを押すと、その後の予想手順が碁盤上に表示される。
ここで Zキーを押すと押している間は候補手が表示されなくなる。

碁盤の任意の地点で右クリックするとこのようなウィンドウが表示される。
[Allow]を選択するとその地点を集中的に分析させることが可能。
また、候補手の上で右クリックすると最下部に[Add as branch]が加わり、これを選択するとAIが示している変化図を新しい分岐として右側の分岐図に加えることができる。

碁盤下部に対局者名を表示


右側
右側の分岐図は、いまどの手数の局面を分析しているかを黒丸で示す。枝分かれがあった場合も分かりやすい。
なお、Settings → Thema で Blunder Nodes の閾値の色を設定できる。その手がどれだけ良かったか悪かったかを色で判別できる。


その下の表は候補手リストで、各候補手の勝率、探索数、探索数の%、目数差を表示している。
リストの1列目は実際に打たれたもので、その色は AIの想定順位との乖離を示している。


その下にサブ碁盤があり、通常は第1候補(勝率が最も高い手)の予想手順が表示される。 サブ碁盤の右下にある「▸1」というものは、第1候補の予想手の局面ということで、サブ碁盤をクリックすると第2から順に候補手を表示し、サブ碁盤上でマウスホイールを動かすとその候補手の予想手順を表示する。
右クリックで候補の順番が戻る。



上部メニュー

File(ファイル)
棋譜をLizzieYzyに読み込む方法は4つある。
1、上部メニューの「File」から「Open」で棋譜ファイルを読み込む。
2、エクスプローラーなどで目的の棋譜ファイル名をドラッグしてLizzieYzyの碁盤の上に持ってくる。
3、クリップボードに棋譜をコピーし、Lizzieの碁盤の上で貼り付ける。貼り付けはキーボードで Ctrl+V(CtrlキーとVキー同時押し)を使うのが便利。
4、上部メニューの「File」の「Open from online」をクリックして、現れた入力欄に棋譜(SGFファイル)のあるページのURLを入力する。

読み込む棋譜は拡張子が sgfとなっているものなので、市販の対局囲碁や幽玄の間で保存した棋譜はsgfに変換しておく必要がある。変換ツールは日本棋院の Kiin Editorなど多数。
sgf変換のやり方は、拡張子がsgf以外の棋譜をKiin Editorなどで読み込み、拡張子をsgfにして保存。

「Open recent」は最近使った棋譜のリスト。
「Save」はLizzieYzyで対局したり分析したりした棋譜を保存する。
「Copy Board Screen shot」はメイン碁盤の画像をコピーする。
「Copy SGF」は分析している碁盤の棋譜をコピーする。


View(表示)
「Panel」はLizzieYzyで表示するものを指定する。

「Tool bar」は表示するメニューの指定。
「Main board/frame position」は、メイン碁盤の位置を左右に動かす。([、]で代用可能)
「Move number」は手数表示。「Last ten」なら10手前から手数を表示。「From 1 in branch」なら右側の分岐図を1手目から表示する。
「Main panel settings」で「Show comment control bar」をチェックすると左下のコメント欄の利用方法を決定できる。コメント欄にマウスポインタを持っていくと「Comment」と「Blunder」が現れる。Blunderにチェックすると、分析した手の悪手順のリストが表示される。

「Sub board settings → Heatmap」でヒートマップ、すなわちAIが重視している着点がホットスポット(赤)で表示される。
「KataGo settings」は分析中の石に表示される目差にコミを加えるかどうかなど、思考エンジンを KataGoにしているときの表示方法を設定する。
「View→DoubleEngine mode」は、碁盤を2つ表示するもので左側が従来の碁盤。右側の新しい碁盤のツールバーの「Empty Engine」をクリックして任意のエンジンを指定する。同じ局面を別々のエンジンで比較したり、同じエンジンでも細かい設定を変えることでどのように変化するか?などを試すことができる。元の表示に戻すのは「View→Default mode」。
「Panel → Independent candidates list」で、画面右側の候補手リストが独立して表示される。探索数のグラフもあり分かりやすい。


Game(対局)
「New game」でLizzieYzyと対局開始。エンジン同士を対戦させるにはこちらを参照。
「Final Score」は終局時の目数を計算してくれる。(死に石は指定しないといけない)
「Make AI plays a best move」は、分析実行中に「最善手」を着手する。「,」(カンマ)で代用可能(押し続ければ最善手を打ち続ける)。


Analyze(分析)
「Hawk eye」(鷹の眼)は Lizzie等には無い分析ツールで、AIが分析した結果と実際に打たれた手の違いに関して、詳細なデータを見ることができる。詳しくはこちらを参照。

「Auto analyze」は、どのような条件で分析するかをここで指定。詳しくはこちらを参照。

「Batch analyze progress table」は、複数の棋譜を自動的に分析する機能。
クリックすると操作パネルが表示される。「AddFile」で分析したいSGFファイルを指定する(複数追加可能)。「Start/Stop」をクリックすれば分析が開始され、終了すると分析結果を含むSGFファイルが同じフォルダに保存されている。

Flash analyzeは簡易分析。棋譜を読み込んで数秒で分析終了する。分析範囲の指定、分析条件の指定もできる。


Edit(編集)
上部ツールバーの「Rotate right」で碁盤を右に90度回転させることができる。「Rotate left」であれば左に回転する。
「Flip Horizontally」で左右反転、「Flip Vertically」で上下反転になる。


Share(共通)
「Public kifu search」は囲碁サイトに登録されている棋譜の中で、一定の条件のものを検索出来る。例えば黒白共に精度70以上のものを一定の期間内で検索すれば瞬時にリストが現れる。


Sync(同期)
「Yike live」は、Yike liveという中国のサイトが立ち上がる。 ここでは各国のいろいろな棋戦のライブ中継が行われていて、日本の棋戦も見られるようになっている。
どれか適当に選んでクリックすると碁盤が現れてライブで観戦できるが、それと同時にLizzieyzyの碁盤にもその状況が再現されている。この状態でAIで分析できるほか、Yike liveが用意してくれた変化図もついてくる。
「Fox kifu」は、野狐囲碁にある棋譜が検索できる。ユーザー名(User Name)を記入して検索(Search)すれば、その棋士の全棋譜が検索できる。なお、野狐囲碁に登録している棋士のユーザー名はこちら
野狐囲碁はライブ中継もしているので、それと同期させる方法はこちらを参照。
幽玄の間やパンダネットその他の対局囲碁ソフトなどの盤面を同期する方法はこちら


Other(その他)
LizzieYzyのアップデート調べ、LizzieYzyの紹介(中国語)、現在のバージョン等


Settings(設定)
ここで思考エンジンを追加したり、表示するテーマなどを変更できる。
新しいエンジンを追加したい場合などエンジンの登録方法はこちら
「Set engine rules(KataGo」でルール、「Set engine parameters」でエンジンの各種設定ができる。
「playoutDoublingAdvantage」は、KataGoが攻撃的に振る舞うか守備的に振る舞うかの指標で、-3~3で適用される。-3が最も守備的で3が最も攻撃的となる。デフォルトでは 0だが置き碁では自動的に+の数字になり、白がポイントを稼ぐ毎にその数値は小さくなっていく。
「analysisWideRootNoise」は、KataGoの分析幅の設定機能で、1にすれば碁盤上のほぼすべての手を検索して評価するのに対し、0.04のような小さな数値にするとルートでの検索を主とする。
「numSearchThreads」は、分析に使うスレッド数。この数値を大きくすると探索速度は上がるが、強度(棋力)が落ちるので、benchmark testの推奨値を使用するのがよい。benchmark testのやり方


エンジン選択
登録されている思考エンジンのリスト。分析または対局に使用するエンジンを指定する。



上部サブメニュー


   アイコンが幾つかとツールメニューが並んでいる。アイコンにマウスポインタを乗せると説明文がポップアップする。

   左が棋譜ファイルを「開く」、右が棋譜をファイルに保存。(上部メニューの「File」にある)

  左からFlash analyze、Auto analyze、Hawk eye(上部メニューのAnalyzeにある)

   左は、着手のランキングを色で表示する設定機能。良い手は緑、かなり悪い手は紫、というように石の上に丸いマークが表示される。「非表示」、「現局面の最終手のみ」、「最終手から3手まで」、「全て表示」となる。(「Settings → Config」からも設定可能)、右は、手番の入れ替え。

   左が分岐した変化手順を主分岐にする。右が主分岐に戻る。

  碁盤に文字・記号を描く/消す。

  盤面に黒石(右クリックで白石)を置く。盤面に白石(右クリックで黒石)を置く。このモードを終了するボタン

    パスする。

左が指定範囲を分析する。右が指定範囲を分析から除外する。それぞれ▼で適用する手数範囲を指定できる。×で解除。

NewGame/Pause---新規対局/対局を中止する(上部メニューのGameにある)

Komi-----------コミを設定する。(対局開始時にも設定できる)

PDA-------------PlayoutDoublingAdvantageの略で、KataGoが攻撃的に振る舞うか守備的に振る舞うかの指標。(上部メニューのSettingsにある)

WRN-------------KataGoの分析幅の設定機能。(上部メニューのSettingsにある)

Candidate-------候補手(分析中 AIが予想する手)。

Rules-----------ルール。(上部メニューのSettingsにある)

Params----------KataGoエンジンのパラメーター設定。(上部メニューのSettingsにある)

Goban-----------碁盤のサイズを指定する。52x52路まで指定できる。

Save -----------分析した棋譜と碁盤の画像の保存を指定する。(LizzieYzyフォルダのsaveフォルダに保存される)


下部メニュー

「Sync」 上部メニューの「Sync(同期)」と同じ

「Share」 上部メニューの「Share(共通)」と同じ

「KateEstimate」
 KataGoによる現局面の形勢


「AutoAnalyze」 どのような条件で分析するかをここで指定。詳しくはこちらを参照。上部メニューの「Analyze(分析)」にある

「Estimate」
 現局面の形勢。勢力範囲の図と、どちらが何目リードしているかが表示される。
中国ルールならAreas、日本ルールなら Territoryをクリック。


「RawNet」 ポリシーネットワーク? <(Lizzieの使い方参照)

「Analyzelist」 上部メニューの「Panel → Independent candidates list」と同じ。

「Refresh」 その局面での分析結果を全て消去して一からやり直す。

「StartAnalyze/StopAnalyze」 分析オンオフ。スペースキーオンオフと同じ。

「Try / Back」 クリックすると 左上フレームに「Tryplaying...」と表示され、検討モードに入る。検討モードを終了するのは「Back」。

「SetAsMain」 いまいる分岐を主分岐にする。

「Clear」 碁盤上のすべてのデータをクリアする。

「Delete」 現局面の手数より後の手数を削除する。 ※最終手を削除するときは、確認なしで削除されるので注意※

「□ Goto」 入力した手数の局面に飛ぶ。

「|<」 初手に戻る

「<<」 10手戻る

「<」 1手戻る

「>」 1手進む

「>>」 10手進む

「>|」 最終手に飛ぶ

「MoveRank」 着手のランキング別に色で表示。クリックする毎に「現局面の最終手のみ」 → 「最終手から3手まで」→ 「全て表示」 → 「非表示」と切り替わる。

「MoveNumber」 手数を表示する。クリックする毎に、[全部の石に表示 → 直前に打たれた石のみ表示 → 手数表示無し]

「Coords」 碁盤に座標を表示。(上部メニューのView → Coordinates)

「AutoPlay」 設定の MainBoard、Play best candidate on endにチェックし Confirmクリックで、その局面からAIが推奨手を打ち続ける。(自動対局とは異なる)



最後に、LizzieYzyのショートカットキーの表を紹介する。




※※修正・追記(Nov. 20, 2021)※※
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